ガザ死者8割超が民間人か=イスラエル軍機密データ―報道 2025年08月25日 15時04分

イスラエル軍とイスラム組織ハマスの衝突が続くパレスチナ自治区ガザ情勢に関し、英紙ガーディアンは5月時点のイスラエル軍の機密情報を基に、死者の約83%が民間人だったと報じた。民間人の「無差別殺害」が起きたと批判されているシリアやスーダンの内戦と比べても「極めて高い」死亡率だという。
21日の同紙報道によると、イスラエルとハマスの戦闘が始まった2023年10月から今年5月までの間に、推定も含め「ガザで死亡した」とイスラエル軍のデータベースに記録されているハマスなどの戦闘員は約8900人だった。
ガザ保健当局は同期間に約5万3000人が死亡したと発表しており、戦闘員の死者は全体の2割以下だったことになる。イスラエル側はガザの死者数を発表しておらず、「戦闘員約2万人を殺害した」などと伝えられている。