ハマス「停戦が唯一の道」=イスラエルのガザ市制圧計画批判 2025年08月25日 14時22分

24日、イスラエル軍の空爆を受け、煙が立ち上るパレスチナ自治区ガザの中心都市ガザ市(ロイター時事)
24日、イスラエル軍の空爆を受け、煙が立ち上るパレスチナ自治区ガザの中心都市ガザ市(ロイター時事)

 【カイロ時事】イスラエルが準備を進めるパレスチナ自治区ガザの中心都市ガザ市の制圧作戦に関し、イスラム組織ハマスは24日、制圧方針はイスラエルが停戦に真剣でないことを示していると批判した。ハマスは「(停戦が)人質を帰すための唯一の道だ」と主張した。ロイター通信が報じた。
 ハマスは今月18日、仲介役が提示した60日間の停戦案に同意したが、イスラエルは「人質全員の解放」を目指しガザ市を制圧する構えを見せている。ガザ市近郊への空爆も継続しており、カッツ国防相はイスラエルが要求する条件でハマスが戦闘終結に応じなければ、ガザ市は壊滅状態になると警告した。
 ロイターによると、現在の停戦案では、存命の人質10人と死亡した18人の遺体をハマスが引き渡し、イスラエルが収監するパレスチナ人約200人を釈放する。一時停戦に入った後、イスラエルとハマスは恒久停戦に向けた協議を始めることが定められている。 

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