〔ロンドン外為〕円上昇、145円台前半(24日午前10時) 2025年06月24日 18時33分

 【ロンドン時事】24日午前のロンドン外国為替市場の円相場は、イスラエルとイランによる停戦合意で中東情勢悪化への警戒感が後退する中、「有事のドル買い」を巻き戻す動きが強まり、1ドル=145円台前半に上昇した。午前10時現在は145円05~15銭と、前日午後4時(146円51~61銭)比1円46銭の円高・ドル安。
 海外市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)高官が早期利下げに前向きな姿勢を示したことも円買い・ドル売りを誘った。円が堅調に推移する流れはロンドン市場でも継続し、一時144円台まで上昇。イスラエル軍によるイランの「ミサイル発射」発表を受け、一時円売り・ドル買いが進んだものの、反応は薄かった。市場では、その後のイスラエルのイランへの反撃表明についても「(中東情勢はこれ以上)深刻化しないとの見立ての下、ドル売りが優勢となっている」(邦銀筋)との指摘があった。
 対ユーロは1ユーロ=168円15~25銭(前日午後4時は169円17~27銭)と、1円02銭の円高・ユーロ安。ユーロの対ドル相場は1ユーロ=1.1587~1597ドル(同1.1535~1545ドル)。
 ポンドは1ポンド=1.3596~3606ドル(同1.3483~3493ドル)。

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