〔NY外為〕円、144円台後半(24日朝) 2025年06月24日 22時09分

 【ニューヨーク時事】24日午前のニューヨーク外国為替市場では、イスラエルとイランの停戦合意の報を受けて「有事のドル買い」の解消が進み、円相場は1ドル=144円台後半に上伸している。午前9時現在は144円80~90銭と、前日午後5時(146円08~18銭)比1円28銭の大幅な円高・ドル安。
 トランプ米大統領は23日夕、イスラエルとイランの停戦合意を発表。その後、両国がこれに違反したとして不満を表明したが、米軍関与に伴う戦闘拡大への懸念は一服し、海外市場を通じて「有事のドル買い」を巻き戻す流れが継続した。
 ニューヨーク市場入り後間もなく、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が午前に行う下院金融サービス委員会での証言テキストが公表された。パウエル氏は、トランプ政権の高関税政策が今後物価を押し上げる可能性を念頭に、利下げ判断に際しては慎重姿勢を維持する方針を明らかにする。ボウマン副議長やウォラー理事が早ければ7月会合での利下げ支持に傾く中、市場はこの後の証言開始を待って小動きとなっている。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1600~1610ドル(前日午後5時は1.1573~1583ドル)、対円では同168円10~20銭(同169円20~30銭)と、1円10銭の大幅な円高・ユーロ安。

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