コメ5キロ3000円台に=256円安、備蓄米放出進み―農水省 2025年06月23日

 農林水産省は23日、全国のスーパー約1000店舗で6月9~15日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格が、前週より256円安い3920円だったと発表した。4週連続の下落で、石破茂首相が目標としてきた3000円台に到達した。4000円を割り込んだのは、2月24日~3月2日の3952円以来、3カ月半ぶりとなる。
 値下がりは、随意契約による政府備蓄米の放出が進んだことが主因とみられる。100円を超える大幅な下落は、毎週公表を始めた2022年3月以降で初めて。
 首相は高騰するコメの価格について、6月中旬にも5キロ3000円台にすることを目標に設定していた。ただ、前年同時期と比べると1772円高い。小泉進次郎農水相は記者団の取材に、「異常な米価高騰を沈静化させることに向けて、新たな段階に一歩踏み込めたのは良かった」と述べた。一方で「3900円台に入ったからといって、手を緩める状況でもない」との認識を示した。 

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20日、東京都内のスーパーマーケット店頭に並ぶ精米袋(AFP時事)
20日、東京都内のスーパーマーケット店頭に並ぶ精米袋(AFP時事)

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