〔東京外為〕ドル、145円台前半=地政学リスク後退で急落(24日午後5時) 2025年06月24日 17時06分

 24日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、中東情勢を巡る地政学リスクの後退などで、1ドル=145円台前半に急落した。午後5時は145円27~30銭と前日(午後5時、147円32~34銭)比2円05銭の大幅ドル安・円高。
 日本時間の早朝に、トランプ大統領がイスラエルとイランが停戦することで合意したと発表。「有事のドル買い」を巻き戻す動きが強まったほか、米国の早期利下げ観測で、145円40銭台まで水準を切り下げた。
 午後も、有事のドル買いを解消する動きが継続。イスラエルもイランとの停戦合意を明らかにすると、145円前後に下落。その後、イスラエル軍が「イランがイスラエルにミサイルを発射した」と発表すると、145円30銭台に切り返した。市場関係者は「中東情勢は沈静化するのか、しばらくは見極める必要がある」(国内銀行)と話していた。
 米国の時間に、パウエルFRB議長が金融政策報告で議会証言を行う。ウォラー理事やボウマン副議長が、早期利下げの可能性を排除しない中、パウエル氏がどういった見解を示すのか、市場の注目が集まる。
 ユーロは対円で下落、対ドルは上昇。午後5時は、1ユーロ=168円40~45銭(前日午後5時、169円39~40銭)、対ドルでは1.1591~1592ドル(同1.1498~1498ドル)。

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