〔米株式〕NYダウ続伸、374ドル高=ナスダックも高い(23日) 2025年06月24日 06時15分
【ニューヨーク時事】週明け23日のニューヨーク株式相場は続伸した。中東のエネルギー供給混乱への警戒感が後退し、原油相場が下落したことが好感された。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前週末終値比374.96ドル高の4万2581.78ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は183.56ポイント高の1万9630.97で引けた。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前週末比17億9123万株減の12億8267万株。
トランプ米大統領は21日、イスラエルと交戦するイランを攻撃したと発表。複数の核施設が標的となり、イランによる報復措置で中東情勢がさらに緊迫化するとの懸念が広がった。ただ、23日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、時間外取引での騰勢から一転して大幅下落。イランの報復対象が米軍基地にとどまり、ホルムズ海峡経由での石油タンカー航行に影響が出ておらず、株高につながった。
また、米連邦準備制度理事会(FRB)高官の早期利下げを支持する発言も株価を下支えした。FRBのボウマン副議長はこの日の講演で、インフレ圧力が抑制されたままならば、早ければ7月会合での利下げを支持すると明言。ウォラーFRB理事も先週同様の見解を示しており、早期の利下げ期待が強まったことも株高につながった。
個別銘柄では、テスラは8%超上昇。同社は22日に南部テキサス州オースティンの一部区域で自動運転タクシー「ロボタクシー」の運行を開始した。IBMは2.9%高、ホーム・デポは2.1%高となった。
一方で、原油相場安を眺めてシェブロンは1.8%下げた。アムジェンは5.8%急落。アマゾンは0.6%安となった。