〔NY石油〕WTI続落、60ドル台(22日午前) 2025年05月22日 22時58分

 【ニューヨーク時事】22日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、需給の緩みを意識した売りに押され、続落している。米国産標準油種WTIの中心限月7月物は午前9時40分現在、前日清算値(終値に相当)比0.95ドル安の1バレル=60.62ドル。
 米ブルームバーグ通信は22日、関係者の話として、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が7月に原油生産の拡大をする可能性を協議していると報じた。実現すれば、増産は3カ月連続となる。当初予定の3倍となる日量41万1000バレルを増産する選択肢も検討されるという。ただ、最終合意には至っておらず、6月1日の会合で決定される見込み。OPECプラスの増産による供給過剰への警戒感が台頭し、原油売りが先行している。
 一方、米エネルギー情報局(EIA)が前日発表した週報(16日までの1週間)では、原油、ガソリン在庫ともに市場予想に反する積み増しが示された。在庫増加も、引き続き相場の下押し要因となっている。

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