中国海警局、比船舶に放水銃=南シナ海 2025年05月22日 20時21分

フィリピンの漁業水産資源局の船(中央)に放水銃を発射する中国海警局の船舶(左)=21日、南シナ海・南沙(英語名スプラトリー)諸島(フィリピン沿岸警備隊提供・時事)
フィリピンの漁業水産資源局の船(中央)に放水銃を発射する中国海警局の船舶(左)=21日、南シナ海・南沙(英語名スプラトリー)諸島(フィリピン沿岸警備隊提供・時事)

 【マニラ、北京時事】フィリピン政府は22日、南シナ海で漁業水産資源局の船舶が中国海警局の船舶から放水銃を発射されるなどの妨害行為を受けたと発表した。
 比政府によると、南シナ海・南沙(英語名スプラトリー)諸島の鉄線(同サンディー)礁付近で21日、研究用の砂を採取していた漁業水産資源局の船に中国海警局の船舶が2度幅寄せし、さらに放水銃を発射した。比側の船は煙突などが壊れたが、けが人は出なかったという。
 中国海警局は「比船舶が不法侵入を図ったため取り締まり措置を講じた。警告も無視され、接触に至った」などと説明している。 

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