〔米株式〕NYダウ反発に転じる、177ドル高=ナスダックも高い(22日午後) 2025年05月23日 03時40分

 【ニューヨーク時事】22日午後のニューヨーク株式市場は、米大型減税法案が下院で可決され財政悪化懸念が続く中を続落して始まった。その後は米長期金利の上昇一服などを好感した買いなどが入り、反発に転じている。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午後2時半現在、前日終値比177.45ドル高の4万2037.89ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は143.37ポイント高の1万9016.01。
 米議会下院は22日朝、トランプ大統領の看板政策である大型減税を盛り込んだ法案を可決した。税収減による政府債務の膨張は不可避との見方が強まる中、米財政悪化への警戒感が高まり、序盤は続落していた。
 ただ、今後の上院での審議の行方を見極めたいとの思惑などから、米長期金利の上昇がひとまず一服したことで、一転して買いが優勢となった。前日に売られた銘柄を中心に安値を狙った買いも入りやすく、午後にかけて上げ幅を拡大している。
 米労働省が22日に発表した新規失業保険申請件数は17日までの1週間で前週比2000件減の22万7000件と、市場予想(23万件=ロイター通信調べ)を下回った。また、S&Pグローバルが22日の朝方発表した5月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)とサービス業PMIがともに市場予想を上回ったことも投資家心理の改善につながり、相場を支えている。

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