〔NY外為〕円、143円台半ば(22日朝) 2025年05月22日 22時07分
【ニューヨーク時事】22日午前のニューヨーク外国為替市場の円相場は、米財政悪化への懸念がくすぶる中、1ドル=143円台半ば付近で強含みに推移している。午前9時現在は143円50~60銭と、前日午後5時(143円63~73銭)比13銭の円高・ドル安。
米議会下院はこの日朝、トランプ大統領の看板政策である大型減税を盛り込んだ法案を可決した。税収減による政府債務の膨張は不可避との見方から、米長期金利が一段と上昇。ただ、今後の上院での審議を待ちたいとの思惑から、相場の反応はひとまず限定的となっている。前日の日米財務相会談で、為替水準に関する議論が見送られたことも円の上値を抑えているもよう。
米労働省が発表した17日までの週の新規失業保険申請は22万7000件と、前週から2000件減少。労働市場の底堅さを示す内容だった。この後は、S&Pグローバルが5月の製造業・サービス業購買担当者景況指数(PMI)を発表する。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1290~1300ドル(前日午後5時は1.1325~1335ドル)、対円では同162円10~20銭(同162円70~80銭)と、60銭の円高・ユーロ安。