中国主席、仏大統領に「団結」訴え=対米念頭、欧州と関係強化 2025年05月22日 21時50分

【北京時事】中国の習近平国家主席とフランスのマクロン大統領は22日、電話で会談した。中国外務省によると、両首脳は経済・貿易分野での連携や意思疎通の強化で合意。習氏は「中仏の団結を強め、国際貿易ルールと世界経済秩序を維持するべきだ」と語り、高関税政策を発動するトランプ米政権をけん制した。
習氏は、今年が中仏にとって第2次大戦の「戦勝80年」に当たることに触れ、「戦後の国際秩序の建設者」である両国が「秩序を守るための頼れる勢力」となるべきだと主張。宇宙や原子力といった分野での2国間協力の深化に加え、欧州連合(EU)との関係を強めていく意向を示した。
マクロン氏は「国際情勢がどう変化しようと、フランスは対中関係を非常に重視している」と強調。欧州と中国の利益を守るための対話を緊密化するべきだと語った。