NYダウ、8カ月ぶりに最高値更新=FRB議長講演で利下げ期待―円は146円台に上昇 2025年08月23日 05時21分

ニューヨーク証券取引所(EPA時事)
ニューヨーク証券取引所(EPA時事)

 【ニューヨーク時事】22日のニューヨーク株式市場は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前日終値比846.24ドル高の4万5631.74ドルと、昨年12月4日以来8カ月半ぶりに過去最高値を更新して終了した。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を受けて利下げ再開への期待が高まって買いが膨らみ、上げ幅は一時900ドルを超えた。
 ハイテク株中心のナスダック総合指数は396.22ポイント高の2万1496.53で引けた。
 パウエル氏はこの日、年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で講演し、利下げの検討を「慎重に進められる状況にある」と述べた。市場では利下げによる景気下支えに前向きな「ハト派に傾いた」(米金融大手)と受け止められ、9月の次回政策決定会合での利下げ観測が拡大。金融やITなど幅広い銘柄が買われた。
 外国為替市場では、米利下げにより日米金利差が縮小するとの見方から円買い・ドル売りが進み、円相場は一時、1ドル=146円台後半まで2円近く円高が進んだ。午後5時現在は146円85~95銭と、前日同時刻比1円48銭の大幅な円高・ドル安。対ユーロは1ユーロ=172円21~31銭と、09銭の円安・ユーロ高。 

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