イスラエル、西岸併合を検討か=「パレスチナ承認」への対抗措置 2025年09月01日 14時14分

【カイロ時事】ロイター通信は8月31日、イスラエルの複数の当局者の話として、同国が占領地ヨルダン川西岸の併合を検討していると報じた。フランスや英国、カナダなどがパレスチナの国家承認の方針を打ち出したことへの対抗措置。具体性に乏しく実現可能性は不透明だが、実行に移された場合、パレスチナやアラブ、欧州など国際社会からの反発が強まるのは必至だ。
ロイターによると、西岸の中でもイスラエル人の入植地だけが対象になるのかなど、範囲や時期は明らかでない。ただ、パレスチナ側は西岸について、将来の国家樹立の際の領土と見なしている。日本や欧州連合(EU)、アラブ諸国が支持しているイスラエルとパレスチナの「2国家共存」実現が遠のくのは避けられない。