アフガン東部でM6.0、800人死亡=複数の集落壊滅、救助難航 2025年09月01日 12時42分

アフガニスタン国旗(EPA時事)
アフガニスタン国旗(EPA時事)

 【ニューデリー時事】米地質調査所(USGS)によると、アフガニスタン東部で8月31日午後11時45分(日本時間9月1日午前4時15分)ごろ、マグニチュード(M)6.0の地震を観測した。イスラム主義組織タリバン暫定政権によれば、東部クナール州を中心に800人以上が死亡、約2500人が負傷した。犠牲者はさらに増える恐れがある。
 同州では複数の集落が壊滅的な被害を受け、救助隊などが家屋に閉じ込められた住民の救出を急いでいる。ただ、現場に通じる道路は寸断され、救急車両の到着を阻んでいるようだ。被害の全容は分かっていない。
 震源地は東部ナンガルハル州ジャララバード近郊のパキスタンとの国境付近。翌1日未明にかけ、M5クラスの余震が続いた。同州でも複数の死者が出ている。
 暫定政権のムジャヒド報道官は、地元当局や住民が被災者救出に取り組んでいると説明。「あらゆる資源を活用し、人命救助に当たる」と述べた。
 アフガンでは2023年、西部ヘラート州を強い地震が襲い、1000人以上が命を落とした。同国はインドプレートがユーラシアプレートを圧迫する断層の上に位置しており、大きな地震が繰り返し発生している。
 在アフガン日本大使館によると、現時点で邦人の被害に関する情報はない。 

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