印ロ首脳が会談=伝統的友好国、米圧力に屈せず 2025年09月01日 15時43分

【天津時事】ロシアのプーチン大統領とインドのモディ首相が1日、中国・天津での上海協力機構(SCO)首脳会議に合わせて会談した。プーチン氏は対ロ制裁網に加わらない伝統的友好国との関係強化に努めており、今年12月、ウクライナ侵攻開始後で初めてとなる4年ぶりの訪印を計画。モディ氏は「14億人のインド国民が12月の首脳会談を心待ちにしている」と述べた。
プーチン氏は、ウクライナとの交渉姿勢を示して国際的な対ロ圧力を和らげようと腐心。ロシアの立場を正当化するためモディ氏を含む友好国首脳と電話会談を重ねている。会談では、8月15日に実施したウクライナ和平を巡るトランプ米大統領との会談内容について詳しく説明したもようだ。
モディ氏は「平和に向けた最近のあらゆる努力を歓迎する」と表明。「これは全人類からの呼び掛けだ」として紛争の早期終結を訴えた。
一方、インドはロシアからの原油購入継続を理由に、米国から高関税賦課で揺さぶりを掛けられている。モディ氏にはプーチン氏と会談することで、トランプ氏の圧力には屈しないという明確なシグナルを発する意思があるとみられる。