年度後半に上昇へ
三木証券取締役営業本部長・高橋春樹氏 2025年07月28日 14時45分

 日経平均株価は目先レンジ内の動きだろうが、年度後半からは上昇基調が強まり、上値は4万5000円程度と考えている。
 日米関税交渉が決着したことでひとまず過度な懸念が後退し、相場は上昇した。ただ、日米合意の詳細な内容が分からず、積極的に買い上がる雰囲気にはなりづらい。目先は4万~4万2000円程度で推移しよう。
 国内企業の2025年4~6月期決算発表が始まっているが、先行き不安は拭えない。10月末からの中間決算で関税の影響が判明し、想定していたほどの減益とならなければ、日本株の見直し買い機運につながるとみている。
 また、国内政局の行方も気がかりだ。今後、積極財政政策が出てくると予想される。減税などを通じた景気底上げ期待が再び株価を上昇させる要因になるだろう。ただ、財政拡張的な政策で金利の急上昇や、日米金利差縮小による急激な円高進行には注意が必要だ。

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