解散総選挙なら4万5000円も
大和証券チーフテクニカルアナリスト木野内栄治氏 2025年07月31日 14時43分

 政局の行方が当面の相場の流れを左右する。仮に石破茂首相が退任し自民党総裁選、衆院解散・総選挙が行われれば、9月末までに日経平均株価は4万5000円程度まで上昇する可能性がある。
 総裁選が(党員・党友投票を伴う)フルスペックとなれば、選挙期間が長くなることで報道も増え、新総裁誕生への期待で株価は上昇する。誰が新総裁になるにせよ、石破氏の退任で株価は4万2000円を上抜けるだろう。積極財政・改革推進派の新総裁が支持を集め、その後、解散・総選挙となり与党が勝利すれば一段高も期待できる。しかし、石破氏続投なら政権はレームダック(死に体)に陥り、4万円を割り込むかもしれない。
 秋以降は米関税引き上げ前の駆け込み消費が終了。その後は高い関税率でも消費大国である米への輸出を継続するほかない各国の経済が悪化し、日本を含め世界的な景気減速となる恐れもある。

私の相場観