5月中に反転上昇も
楽天証券チーフグローバルストラテジスト香川睦氏 2024年04月23日 14時10分

 株式市場は中東情勢の緊迫化を受けて調整したが、地政学リスクの広がりが限定的だと判明すれば、5月中にも転機を迎え、上昇基調を取り戻すとみている。日経平均株価は年末に向けて4万2000円を目指すだろう。
 日経平均は1~3月に半導体関連銘柄がけん引し急上昇した後、調整売りが出やすくなっていた。米国では連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ期待の後退を受けて長期金利が上昇したものの、経済の基調はあくまで堅調。FRBは早晩、利下げに向かうだろう。
 国内企業の多くも今後、東証による「資本効率や株価を意識した経営」の要請や、機関投資家の株主還元拡充の求めに応え、具体策を示すだろう。5月下旬の米エヌビディアの決算が好感され、相場反転の契機となる可能性もある。
 ただ、目先は一定の売り継続も想定される。日経平均の下値めどは3万6000円程度だろう。

私の相場観