夏に3万5000円割れも
のぞみフィナンシャルアドバイザーズ社長・平田順氏 2024年04月22日 14時44分

 日経平均株価は年初からの上昇スピードが速く、日柄調整場面が続く。夏場に向け3万5000円割れもあり得る。
 これまで、デフレ脱却、企業の株主を意識した経営など独自の好材料を織り込む形で上昇してきた。今後はマイナス面も意識されよう。賃上げに伴う人件費増、電気料金の値上げなどのコストアップに加え、企業の設備投資活発化の中で業績好調が続くのか確認したい。今週開示が始まる主要企業の2025年3月期の業績予想が重要だ。
 25年2月期の業績見通しが軒並み市場予想を下回った百貨店などの小売企業は、決算発表後に大きく売られた。主要企業の25年3月期業績見通しが市場予想を下回れば、同様に売り材料となろう。
 また、想定為替レートも期初段階では、足元相場より1割程度円高で設定することが多く、これによる減益もリスク要因。増収増益予想を示す企業を選別したい。

私の相場観