スピード調整続く
内藤証券投資調査部シニア・アナリスト北原奈緒美氏 2024年04月17日 14時39分

 東京株式市場は大勢では、収益力アップや株主への利益還元強化といった企業価値向上を評価する上昇相場の継続が見込まれる。しかし、年初から3月までの株価上昇ペースが速かったため、短期的にはスピード調整が続く可能性がある。今後1カ月の日経平均株価は、3月の最安値に近い3万8200円から4万円の推移を予想する。
 日経平均は3月22日に史上初の4万1000円台まで駆け上がった。今年1月からの上昇幅は約8400円と大きかったため、足元の株価下落は健全なスピード調整の範囲内と位置付けられるだろう。
 株価が大幅に下落する場面があれば、内需企業か輸出企業かを問わず大型株の押し目買いが有効だろう。大型株のうち業績や配当利回りの良い銘柄は、運用益が非課税となる新NISA(少額投資非課税制度)を通じて継続的な資金流入が予想され、魅力的な投資対象と言える。

私の相場観