決算契機に上昇回復
丸三証券投資情報部次長・小松崎直樹氏 2024年04月16日 14時22分

 東京株式市場は近く本格化する3月期企業の決算発表を契機に上昇基調を回復しそうだ。日経平均株価は年央に向けて4万2000円を目指すとみている。
 今回の決算では、企業が東証による「資本効率や株価を意識した経営」の要請に対応し、自社株買いや増配、成長投資といった具体策を相次いで表明する可能性がある。
 足元では米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げの開始が遠のくとの見方から、為替市場で円安が進んでいる。外需企業の構成比率が高い日本株全体にはプラスで、半導体や設備投資に関連する銘柄が買われやすくなるだろう。
 一方、原油高はエネルギーを除く多くのセクターでコスト上昇圧力となるほか、個人消費も押し下げやすい。中東情勢が一段と悪化して原油高が進行すれば、内需系銘柄などは軟化しかねない。日経平均が3万7500円程度まで下落する事態も想定される。

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