北海道の水産会社代表ら告発=インサイダー取引の疑い―監視委 2025年01月29日 19時59分

証券取引等監視委員会の表示板
証券取引等監視委員会の表示板

 北海道の水産加工会社「ワイエスフーズ」(森町)が東証プライム上場の食品関連会社に買収されるとの未公開情報を基に、同社株を買い付けるなどしたとして、証券取引等監視委員会は29日、金融商品取引法違反(インサイダー取引など)の疑いで、ワイエスフーズの坂本拓也代表取締役(52)ら2人を札幌地検に告発した。
 他に告発されたのは、水産加工会社「マルキチ」(北海道網走市)の根田俊昭代表取締役(68)。
 告発状によると、坂本代表は2023年5月中旬ごろ、食品関連会社「ヨシムラ・フード・ホールディングス」(東京)がワイエス社を子会社化するとの重要事実を知り、公表前の同月下旬ごろ、ヨシムラ社株計2万株を約1600万円で買い付けた疑い。根田代表も同年5月下旬~8月下旬ごろ、計7万7100株を約7000万円で買い付けた疑い。
 坂本代表については、知人3人に対し、利益を得させる目的で重要事実を公表前に伝達した疑いも持たれている。3人はヨシムラ社株を約380万~880万円で購入したという。 

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