年末にかけ上値試す 2025年07月17日 14時29分

東洋証券ストラテジスト大塚竜太氏
 トランプ米政権による高関税政策などの材料を織り込みながら、年末にかけて徐々に上値を試す展開を予想している。
 市場では参院選は与党敗北がメインシナリオになっている。日経平均株価が4万円付近で踏みとどまるなど足元で底堅さを見せる背景には、与党敗北を受けた政策の変化や、新たな仕組みの構築へ期待感もあるのだろう。トランプ関税の影響も、すでにある程度株価に織り込まれていると考えられる。高関税を見据えたサプライチェーン(供給網)再構築など新規投資の話題も出ており、悪い影響ばかりではない。変化に耐えられる企業がこれまで生き残り、今後も生き残ることができる。
 企業の4~6月期決算では米関税の影響は把握し切れず、夏場の日経平均は4万円を意識しつつもみ合いそうだ。中間決算では関税の影響がより明確になり、来期業績への期待も生じて、年末には4万2000円程度まで上昇し得るとみている。

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