台湾TSMC、4~6月期最高益=熊本第2工場、年内着工へ 2025年07月17日 20時46分

17日、台北市で記者会見する台湾積体電路製造(TSMC)の魏哲家会長兼最高経営責任者(CEO)
17日、台北市で記者会見する台湾積体電路製造(TSMC)の魏哲家会長兼最高経営責任者(CEO)

 【台北時事】半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が17日発表した2025年4~6月期決算によると、純利益と売上高がともに四半期として過去最高を記録した。人工知能(AI)向け半導体の販売が好調だった。
 増収増益は6四半期連続。純利益は前年同期比60.7%増の3982億台湾ドル(約2兆円)、売上高は38.6%増の9337億台湾ドル(約4兆7000億円)だった。25年通期の業績見通しは上方修正した。
 TSMCの熊本第2工場(熊本県菊陽町)の着工時期に関してはこれまで、対米投資拡大に伴い延期する可能性があると米メディアが報道していた。しかし、魏哲家会長兼最高経営責任者(CEO)は17日の決算説明会で「対米投資は対日投資に影響しない」と述べ、今年中に着工する現行計画を維持した。
 黄仁昭・最高財務責任者(CFO)も記者団に「第2工場(の着工時期)は遅らせていない」と説明。併せて「実際には顧客の需要を見る必要がある」と指摘した。今年の設備投資額は当初計画の380億~420億米ドルから変更はない。 

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