〔東京外為〕ドル、148円台半ば=輸入企業の買いで強含む(17日正午) 2025年07月17日 12時11分

 17日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、国内輸入企業などのドル買い・円売りを受け、1ドル=148円台半ばを中心に強含みに推移した。正午現在は、148円44~46銭と前日(午後5時、148円88~89銭)比44銭のドル安・円高。
 前日の海外市場では、欧州時間から米国時間の序盤にかけてはおおむね148円台後半でもみ合った。パウエルFRB議長の解任の可能性が報じられると146円90銭前後まで急落。トランプ米大統領が否定し、いったん148円30銭台まで値を戻したが、その後はじり安歩調をたどり、147円台後半に押し返された。
 東京時間の午前は、「輸入企業のドル買い・円売りが優勢だった」(外為仲介業者)といい、仲値公示前後には148円50銭近くまで上昇。時間外取引の米長期金利が水準を切り上げたことも、ドル円の支援要因になった。その後は148円30~40銭台の狭いレンジで推移した。
 参院選で与党の苦戦が伝えられ、財政悪化懸念から「20日の投開票後に円が売られるとの観測も、ドル円の下支え要因になっている」(FX業者)との見方もある。
 もっとも、欧米時間には6月の米小売売上高の発表を控えているほか、FRB議長の後任人事関連のニュースが出ることも警戒されているといい、「149円に向けて上値を追う動きにはなりにくい」(先の外為仲介業者)との声が聞かれた。
 ユーロは朝方に比べ対円で上昇、対ドルで弱含み。正午現在、1ユーロ=172円48~49銭(前日午後5時、172円98~99銭)、対ドルでは1.1617~1618ドル(同1.1618~1619ドル)。

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