〔東京外為〕ドル、146円台前半=実需筋の買いなどで上昇(8日正午) 2025年07月08日 12時03分

 8日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、実需筋の買いなどが入り、1ドル=146円台前半に上昇している。一時146円40銭台まで上値を追った後は戻り売りで伸び悩んでいる。正午現在、146円08~10銭と前日(午後5時、145円19~20銭)比89銭のドル高・円安。
 前日の海外市場では、欧州時間も東京時間からの買いが続き、米国時間の序盤には145円50銭前後に上昇。中盤には、25%の対日関税率が公表されたことを受け、一時146円20銭台まで上値を伸ばした。終盤は146円前後に伸び悩んだ。
 東京早朝は145円90銭台で推移した。午前9時以降、いったん売りに押されたが、仲値にかけては実需筋の買いが強まり、一時146円40銭台まで上値を切り上げた。ただ、同水準では戻り売りも出たことから正午にかけては146円10銭台に押し戻されている。
 仲値前後は実需筋の買いが優勢だったほか、「仕掛け的な買いも入ったようだ」(為替ブローカー)と指摘される。トランプ大統領が対日関税率を25%にすることを公表。これを受けて、「日銀の利上げ観測が後退。全般的に円が売られやすくなり、対ユーロでも円安が進行した」(同)とされる。
 ただ、「前日からの上昇ピッチが速いこともあり、いったんは水準調整になるのではないか」(大手邦銀)との声が聞かれる。
 ユーロも午前9時以降、対円は上昇。対ドルはもみ合い。正午現在、1ユーロ=171円48~50銭(前日午後5時、170円52~53銭)、対ドルでは1.1738~1738ドル(同1.1744~1745ドル)。

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