世界遺産委、軍艦島評価を議題にせず=韓国政府「遺憾」表明 2025年07月08日 16時23分

【ソウル時事】パリで開かれている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会で7日、世界文化遺産である長崎県の端島(通称軍艦島)など「明治日本の産業革命遺産」を巡る日本の取り組みを再点検すべきだとの韓国政府の主張が退けられた。韓国政府は8日、「遺憾」を表明した。
産業革命遺産は2015年に登録。韓国政府は、朝鮮半島出身労働者に関する記述が不十分だとして登録に反対していたが、日本が当時の状況を説明すると約束し、受け入れた経緯がある。ただ、韓国では依然、日本がその約束を十分に履行していないとの見方が強い。
韓国メディアによると、韓国政府は7日の世界遺産委員会で日本の対応の再点検を議題とすることを求めた。他方、日本政府は2国間で議論するべき内容だとして韓国側の訴えを除いた修正案を提示。投票の結果、日本の主張が支持された。