国の実質管理下脱却=じもとHDが株主総会 2025年06月19日 11時42分

仙台銀行(仙台市)ときらやか銀行(山形市)を傘下に持つじもとホールディングス(HD)は19日、山形市内で定時株主総会を開催した。国が保有する優先株への復配議案が可決され、国の実質管理下から脱却した。
きらやか銀の経営悪化により、じもとHDは2024年3月期の連結純損益で2年連続となる赤字を計上した。同年6月の株主総会で配当の見送りを決めたことで、公的資金注入に伴い国が保有している優先株に全体の63%に当たる議決権が発生。実質的に国の管理下に入った。
じもとHDは昨年9月の臨時株主総会で経営陣を刷新し、収益力の改善に努めていた。その結果、25年3月期の連結純損益は黒字に転換し、復配の方針を決めていた。今後は、東日本大震災やコロナ禍などで注入を受けた、780億円に上る公的資金を計画通り返済できるかが焦点となる。
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