中ロ首脳、武力解決に反対=イスラエル非難、米もけん制 2025年06月19日 19時31分

中国の習近平国家主席(左)とロシアのプーチン大統領=5月9日、モスクワ(EPA時事)
中国の習近平国家主席(左)とロシアのプーチン大統領=5月9日、モスクワ(EPA時事)

 【北京時事】中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領は19日、中東情勢を巡って電話会談した。両首脳はイラン核問題の武力による解決に反対する立場で一致し、同国に対するイスラエルの攻撃を非難した。中ロの国営通信社が伝えた。
 習氏は「停戦が最優先事項だ。特にイスラエルは一刻も早く停戦し、情勢の激化と戦争の拡大を避けるべきだ」と主張。プーチン氏は、イランの核問題は「対話と協議」を通じて解決すべきだと強調した上で、「中国と緊密な意思疎通を維持し、情勢緩和に向けて努力していきたい」と述べた。
 イスラエルに協力する形で対イラン参戦を視野に入れるトランプ米政権もけん制した格好だ。中ロはイランと3カ国合同軍事演習を実施するなど緊密な関係にある。
 また、ロシアのウシャコフ大統領補佐官(外交担当)によると、中ロ両首脳は9月2日に対面会談することで合意。それに前後し、天津で8月31日から2日間開催される上海協力機構(SCO)首脳会議で顔を合わせ、9月3日に北京の抗日戦勝記念行事で同席することを申し合わせた。 

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