〔東京外為〕ドル、147円台前半=終盤は売り一巡で下げ渋る(28日午後5時) 2025年08月28日 17時06分
28日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、海外の流れを引き継いで下落して始まった後、時間外取引での米長期金利低下を受けて下げ幅を広げた。対ユーロでの円買いもドル円の重しとなり、一時147円前後に値を下げた。終盤にかけて売りが一巡した後は、1ドル=147円台前半で下げ渋った。午後5時現在、147円16~18銭と前日(午後5時、147円75~76銭)比59銭のドル安・円高。
27日の欧州時間は月末のドル買いフローや米長期金利上昇を受けて148円10銭台に上昇した。米国時間序盤は米長期金利低下でじり安となり、中盤に147円20銭台へ水準を切り下げた。終盤は押し目買いなどで147円30~50銭付近に浮上した。
28日の東京早朝は147円20~30銭程度で小動きだった。午前9時以降はプラス圏に切り返す日経平均株価に支援され、147円50銭付近へと小幅に上昇。その後は日経平均のもみ合いを眺めながら、147円20~40銭台で推移した。午後は時間外取引での米長期金利の低下などを受けて売りが強まり、147円付近に下押したが、同水準では買い戻しが入り、午後3時にかけて若干持ち直した。終盤は再び下値模索の展開となったが、売り一巡後は買い戻しが入った。
日銀の中川順子審議委員の午前のあいさつと午後の会見は「全般的には新味を欠いて、さほど目立った反応はなかった」(大手邦銀)という。午後は「米長期金利低下やユーロ円の下げなどが重しになった」(為替ブローカー)が、朝方からの値動きは「147円台前半のレンジ圏にとどまり、方向感を欠いた」(先の大手邦銀)との声が聞かれた。
ユーロも終盤、対円でやや持ち直した。対ドルはもみ合い。午後5時現在、1ユーロ=171円35~37銭(前日午後5時、171円44~45銭)、対ドルでは1.1643~1644ドル(同1.1603~1603ドル)。