英仏独、イラン制裁復活に着手=30日猶予、核協議で譲歩迫る 2025年08月28日 23時13分

 【ベルリン、ニューヨーク時事】英仏独は28日、2015年の核合意で停止した対イラン国連制裁の復活に向けた手続きに着手した。「スナップバック」と呼ばれる核合意の規定に基づき、国連安全保障理事会に「イランの重大な合意違反」を通知。30日以内に「制裁停止を続ける」との安保理決議が採択されなければ、金融や武器取引などの制裁が復活する。
 米ニュースサイト「アクシオス」によると、英仏独外相は27日、ルビオ米国務長官と電話会談し、スナップバックの発動を通告した。欧州側は、イランの核査察受け入れや米国との協議再開など一定の条件を満たせば制裁を先送りする方針。イランへの圧力を強めた形で制裁復活までの猶予期間も交渉を続け、譲歩を引き出したい考えだ。 

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