〔米株式〕NYダウ反落、174ドル安=ナスダックも安い(18日午前) 2025年07月19日 00時03分
【ニューヨーク時事】週末18日午前のニューヨーク株式相場は、一部企業の決算発表後に利益確定の売りが膨らみ、反落している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時31分現在、前日終値比174.12ドル安の4万4310.37ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は24.24ポイント安の2万0861.41。
2025年4~6月期決算シーズンが本格化する中、この日は、ダウ平均を構成するアメリカン・エキスプレス(アメックス)、スリーエム(3M)の2社が業績を報告。アメックス、3Mの調整後の1株当たり利益(EPS)はいずれも市場予想を上回った。さらに3Mは25年通期のEPS見通しを上方修正。2銘柄は堅調な決算内容と業績予想引き上げなどを受け、早朝の時間外取引で買いが先行したものの、あと利益確定で売り込まれ、ダウ平均の下げを先導している。前日発表されたネットフリックスの四半期決算は、2桁の増収増益となり、調整後EPSも市場予想を上回ったにもかかわらず、売りが活発化している。
一方、米ミシガン大学が午前発表した消費者調査によると、7月の景況感指数(暫定値)は61.8となり、前月(確報値)の60.7から上昇。市場予想(ロイター通信調べ)の61.5をわずかながら上回った。米高関税政策の影響は警戒していたよりも軽微にとどまっていることが示された。週内発表された小売売上高や雇用関連統計など米経済指標と併せて、おおむね底堅い結果となったため、相場の下支え要因となっている。ダウは売り一巡後は下げ渋る展開となっている。
個別銘柄では、アメックスが3.7%安、3Mは3.0%安。ネットフリックスは4.9%下落。一方、トラベラーズは2.3%高、IBMは1.6%高で推移している。