〔NY金〕反発、3358.30ドル=週間では0.17%安(18日) 2025年07月19日 04時06分

 【ニューヨーク時事】週末18日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米長期金利の低下を背景に買われ、反発した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比13.00ドル(0.39%)高の1オンス=3358.30ドル。週間では0.17%安だった。
 米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は17日の講演で、トランプ政権の高関税政策によるインフレへの影響が一時的で、景気や雇用が減速するリスクを踏まえれば、今月末の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げ再開を決めるのが妥当との見解を示した。これを受けて、FRBによる早期の利下げが意識されたことから米長期金利が低下。金利を産まない資産である金の投資妙味が強まり、金が買われた。
 一方、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は18日、トランプ米政権が通商交渉で欧州連合(EU)とのいかなる合意においても、15~20%の最低関税を課す計画だと報じた。これを受けて、やや対ユーロでドルが買われる場面もあったものの、金塊相場への影響は限定的だった。
 キトコの上級市場アナリスト、ジム・ワイコフ氏によると、最初の上値抵抗線は3375ドル、次いで3389.30ドルにある。下値支持線は3337.20ドル、次いで3314.30ドルにあるという。

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