〔東京外為〕ドル、148円台後半=参院選控えて円売り根強い(18日午後5時) 2025年07月18日 17時15分
18日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、終盤も週末の参院選を控えた買いが入り、1ドル=148円台後半で堅調となっている。与党苦戦を警戒し、総じて円売りが根強い状況だ。午後5時現在、148円76~77銭と前日(午後5時、148円71~72銭)比05銭の小幅ドル高・円安。
前日の米国時間序盤は、6月の米小売売上高などの強い結果を受けて米長期金利が上昇し、ドル円は149円10銭近くまで上昇した。中盤は長期金利の上昇一服や利益確定売りなどを眺めて、148円30銭台に軟化。終盤は債券相場の持ち直しや主要株価指数の上昇を受けて買い戻され、148円50~70銭台に浮上した。
東京早朝は、ウォラーFRB理事が「今月末のFOMCで0.25%利下げするのが妥当」などと発言すると、148円20銭台に下落。午前9時以降、実需筋の買いで148円60銭台に水準を切り上げた。その後は様子見ムードの中、148円30~50銭台のレンジ圏でもみ合った。午後は参院選での与党苦戦を警戒して、「全般的に円が売られる地合いが強まった」(為替ブローカー)と指摘される。
参院選をめぐっては「与党苦戦で財政政策はバラマキの色彩が強まる」(銀行系証券)と懸念され、「前もって円を売る動きが強まった」(大手邦銀)という。ただ、「149円台になれば戻り売りも根強く、さらに上値は追いにくい」(同)との声が聞かれる。
ユーロも終盤、対円は堅調。対ドルは小高い。午後5時現在、1ユーロ=173円01~04銭(前日午後5時、172円37~39銭)、対ドルでは1.1628~1629ドル(同1.1590~1591ドル)。