〔NY石油〕WTI続伸、65ドル台(26日午前) 2025年06月26日 22時56分
【ニューヨーク時事】26日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、イスラエルとイランの停戦を巡る安堵(あんど)感を背景とした売りが一巡する中を、続伸している。米国産標準油種WTIの中心限月8月物は午前9時36分現在、前日清算値(終値に相当)比0.60ドル高の1バレル=65.52ドル。
トランプ米大統領は25日、イランと「来週協議する予定だ」と発表。「何らかの合意」を結ぶ可能性を示唆した。一方、イランはイスラエルと米国の激しい攻撃を受けた後も、核開発継続は譲らない姿勢を示している。イランの最高指導者ハメネイ師は26日公表された動画で、「シオニスト政権(イスラエル)に勝利したことを祝福する。シオニストは壊滅的打撃を受けた」と主張した。中東情勢の先行きへの不透明感がくすぶる中を、相場は買いが優勢となっている。
一方、米商務省が朝方発表した2025年1~3月期の実質GDP(国内総生産)確定値は、季節調整済み年率換算で前期比0.5%減だった。個人消費が大きく引き下げられ、改定値(0.2%減)から下方修正。市場予想の0.2%減も下回った。発表後、相場は上げ幅を縮小する場面があったが、一時的な動きにとどまった。