〔NY外為〕円、144円台前半(26日朝) 2025年06月26日 22時11分
【ニューヨーク時事】26日午前のニューヨーク外国為替市場では、米金融政策への政治的介入を警戒してドルが売られ、円相場は1ドル=144円台前半に上伸している。午前9時現在は144円20~30銭と、前日午後5時(145円21~31銭)比1円01銭の大幅な円高・ドル安。
米紙報道によると、トランプ大統領は早期利下げに慎重なパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長への批判を強め、早ければ今夏にも前倒しで後任を発表する意向という。中央銀行の独立性が脅かされるとの懸念から、海外市場ではドルに売り圧力がかかり、ニューヨーク市場は144円40銭近辺で取引を開始した。
朝方発表された米経済指標は強弱まちまち。1~3月期の実質GDP(国内総生産)確定値は、季節調整済み年率換算で前期比0.5%減と、改定値(0.2%減)から下方修正された。一方、週間新規失業保険申請は23万6000件と前週から1万件減少。また、5月の耐久財受注は高関税政策の影響などで、前月比16.4%増と大きく伸びたが、相場の反応は限られている。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1710~1720ドル(前日午後5時は1.1655~1665ドル)、対円では同168円90銭~169円00銭(同169円27~37銭)と、37銭の円高・ユーロ安。