〔NY外為〕円、146円台前半(23日) 2025年06月24日 06時30分

 【ニューヨーク時事】週明け23日のニューヨーク外国為替市場では、米軍によるイラン攻撃を受けた「有事のドル買い」が巻き戻り、円相場は1ドル=146円台前半に小幅下落した。午後5時現在は146円08~18銭と、前週末午後5時(146円00~10銭)比08銭の円安・ドル高。
 米軍による週末のイラン核施設攻撃を背景に、この日の海外市場で基軸通貨のドルを買い、円を売る動きが加速。円はニューヨーク市場の朝方に一時約1カ月ぶりの安値水準となる148円台まで急落した。
 昼頃にイランがカタールの米軍基地に報復攻撃を開始したと伝わり、緊張がさらに高まった。ただ、イランが事前に攻撃を通知していたと報じられると、市場でイランの反応は抑制的だとの受け止めが拡大。原油供給など経済混乱に対する過度な不安が後退し、円は一時146円近辺まで切り返した。
 米連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン副議長がこの日、早ければ7月会合での利下げを支持すると明言したことで、円買い・ドル売りが促された。別のFRB高官からもハト派的な発言が聞かれた。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1573~1583ドル(前週末午後5時は1.1517~1527ドル)、対円では同169円20~30銭(同168円22~32銭)と、98銭の円安・ユーロ高。

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