豪監視委「ユーチューブも禁止を」=16歳未満、除外見直し勧告 2025年06月24日 16時22分

ユーチューブのロゴマーク(AFP時事)
ユーチューブのロゴマーク(AFP時事)

 【シドニー時事】オーストラリア政府のインターネット監視機関「電子安全委員会」のグラント委員長は24日、記者会見し、12月に施行される16歳未満のSNS利用禁止措置の対象にユーチューブを含めるよう所管の通信相に勧告したことを明らかにした。政府は教育への活用を理由にユーチューブを除外する方針を示してきたが、同委は有害なコンテンツに触れるリスクがあるとして見直しを求めた形だ。
 同委が実施した調査によると、SNSで暴力や性的搾取などに関する有害情報に接した子供のうち、37%が「ユーチューブを通じて」と回答した。また、グラント氏は「ユーチューブには過剰な使用を助長する要素がある」と指摘し、禁止対象からの除外は「目的と矛盾する」と訴えた。
 豪州は昨年11月に子供のSNS禁止法を制定。政府は施行に向け、運用規則や年齢確認手段の整備を急いでいる。ユーチューブを除外する方針を巡っては、フェイスブックなど競合するSNSの運営企業が強く反発し、「公平な運用」を求めている。 

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