〔NY外為〕円急落、145円台半ば(1日) 2025年05月02日 06時46分
【ニューヨーク時事】1日のニューヨーク外国為替市場では、日銀による利上げ観測の弱まりや米景気の底堅さを示す経済指標を背景に円売り・ドル買いが先行し、円相場は1ドル=145円台半ばに急落した。午後5時現在は145円37~47銭と、前日同時刻(143円00~10銭)比2円37銭の大幅な円安・ドル高。145円台を付けるのは4月10日以来3週間ぶり。
日銀はこの日の金融政策決定会合で、政策金利を現行水準に据え置いた。植田和男総裁は、トランプ米政権の高関税政策による影響を慎重に見極めていく考えを示し、年内の利上げ観測が弱まった。
海外市場で円安・ドル高が進み、ニューヨーク市場は144円49銭で取引を開始。この日発表された米製造業の景況感を示す指標が市場予想を上回り、米長期金利が上昇。日米金利差が意識され、円を売り、ドルを買う動きが加速した。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1286~1296ドル(前日午後5時は1.1324~1334ドル)、対円では同164円16~26銭(同162円04~14銭)と、2円12銭の大幅な円安・ユーロ高。