韓悳洙前首相が出馬表明=任期短縮改憲、李氏に対抗―韓国 2025年05月02日 10時09分

【ソウル時事】韓国の韓悳洙前首相(75)は2日、記者会見し、大統領選(6月3日投開票)への立候補を正式に表明した。第一の公約として「迅速な改憲で憲政秩序を新たに盤石にする」と訴えた。現時点では無所属。支持率でリードする革新系最大野党「共に民主党」の李在明候補に対抗するため、3日に選出される与党「国民の力」の公認候補らとの保守系一本化を目指す。
韓氏は、1987年の民主化以降改正されていない現行憲法について「急変する時代の流れと国民の思いを受け止めるには大きな不足がある」と指摘。就任2年目までに大統領任期短縮を含む憲法改正を実現して、任期3年目の総選挙と同時に大統領選を実施し、自らは退くと説明した。
尹錫悦前大統領罷免の背景となった政権と国会の「ねじれ」が生じないよう、大統領と国会議員の任期を同じにした上で、選挙時期を合わせる目的もある。同時に、改憲に消極的な李氏との違いを浮き彫りにする狙いが透ける。