ガザ人質の生存者減少も=「ハマスが態度硬化」と主張―米大統領 2025年05月02日 14時29分

トランプ米大統領=1日、ワシントン(AFP時事)
トランプ米大統領=1日、ワシントン(AFP時事)

 【カイロ時事】トランプ米大統領は1日、パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスが拘束するイスラエルの人質について、「(現在残っているとみられる)59人のうち生きているのは24人だけだが、どうやら今では、その数にすら達していないと理解している」と述べ、生存者が減っている可能性に言及した。イスラエルメディアが報じた。
 トランプ氏は同日、ホワイトハウスで人質の家族らと面会。「若者は逆境に強く、簡単には死なない。だが、完全に封鎖された空間に閉じ込められ、息もできない状況だ」と述べた。
 米政府は人質のうち、とりわけイスラエルと米国の二重国籍を持つ男性兵士の救出を目指している。トランプ氏はこの兵士の両親に「2カ月前、われわれは彼が解放されそうだと確信していた。しかし、ハマスが態度を硬化させた」と語った。
 イスラエルのネタニヤフ首相は1日、「残る59人(の人質)を取り戻したいが、戦争の最終目標は敵に勝利することだ」と強調した。人質救出よりハマス打倒を優先すると受け止められる発言に、人質の家族らは反発。「ネタニヤフは、1年半もガザのトンネルに閉じ込められている私の息子よりも、さらに重要な目標があるようだ」などと批判した。 

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