〔ロンドン外為〕円下落、144円台前半=日銀利上げ観測後退(1日午前10時) 2025年05月01日 18時25分

 【ロンドン時事】1日午前のロンドン外国為替市場の円相場は、日銀の早期利上げ観測が後退したことで円売り・ドル買いが先行し、1ドル=144円台前半に下落した。午前10時現在は144円16~26銭と、前日午後4時(142円58~68銭)比1円58銭の大幅な円安・ドル高。
 ロンドン市場は円が軟化した海外市場の流れを引き継いだ。日銀がこの日の金融政策決定会合で経済見通しを引き下げたほか、植田和男総裁によるハト派的発言により、市場は日銀の利上げの可能性が低下したと受け止めた。ただ、144円70銭台では円の買い戻しも入り、下げ渋った。
 対ユーロは1ユーロ=163円22~32銭(前日午後4時は162円08~18銭)と、1円14銭の円安・ユーロ高。ユーロの対ドル相場は1ユーロ=1.1314~1324ドル(同1362~1372ドル)。
 ポンドは1ポンド=1.3320~3330ドル(同1.3351~3361ドル)。

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