〔東京外為〕ドル円、149円台後半に上昇=米景気減速懸念和らぐ(1日午後5時) 2025年04月01日 17時02分
1日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、過度な米景気減速懸念が和らぎ、1ドル=149円台後半に上昇した。午後5時は、149円62~63銭と前日(午後5時、149円14~14銭)比48銭のドル高・円安。
午前は、日経平均の上げ幅縮小や国内輸出企業の売りが先行し、149円60銭台に下落した。その後は、日経平均などを眺めながら、149円60~90銭台でもみ合った。午前8時50分に発表された3月の日銀短観の大企業・製造業の業況判断DIは4期ぶりに悪化したが、ドル円への影響は限定的だった。
午後は、手掛かり材料が乏しい中、日経平均に連動しながら、149円50~90銭程度でもみ合った。
前日の米国市場では、シカゴPMIの良好な結果を受けて、過度な景気減速懸念が和らぎ、ドル円は買い戻される展開だった。東京市場も強地合いを維持したが、150円に接近すると伸び悩んだ。期初の上、2日にトランプ米大統領の相互関税の詳細発表を控えて、「積極的に買い上がる動きはなかった」(国内銀行)という。
米国時間に3月のISM製造業PMI、2月のJOLTSが発表されるが、市場の関心は相互関税に集中しており、「ドル円が大きく動く可能性は低い」(FX会社)との見方が多い。
ユーロは対円で小幅高、対ドルは下落。午後5時は、1ユーロ=161円58~61銭(前日午後5時、161円53~54銭)、対ドルでは1.0800~0801ドル(同1.0831~0832ドル)。