〔NY外為〕円、150円近辺(31日) 2025年04月01日 07時12分

 【ニューヨーク時事】週明け31日のニューヨーク外国為替市場では、米政権による「相互関税」の発表などを控えて様子見ムードが広がる中、円相場は1ドル=150円近辺に下落した。午後5時現在は149円92銭~150円02銭と、前週末同時刻(149円75~85銭)比17銭の円安・ドル高。
 市場関係者はトランプ米大統領が4月2日公表する予定の相互関税の内容に加え、今週行われる米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長講演や米雇用統計の発表に注目している。
 ニューヨーク市場は149円38銭で取引を開始。トランプ氏の高関税政策がインフレの再燃につながり、景気停滞を招くとの警戒感が強い中、海外市場での円買い・ドル売りの流れを引き継いだ。
 ただ、その後発表された3月のシカゴ購買部協会景況指数(PMI)は前月比で上昇し、市場予想も上回った。米経済の先行き懸念が若干和らぎ、安全資産とされる円を売ってドルを買う動きが強まった。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0809~0819ドル(前週末午後5時は1.0828~0838ドル)、対円では同162円11~21銭(同162円18~28銭)と、07銭の円高・ユーロ安。

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