長期金利、1.615%に上昇=17年ぶり水準、日銀利上げ観測で 2025年08月22日 18時31分

22日の東京債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りが1.615%に上昇(債券価格は下落)した。2008年10月以来、約17年ぶりの高水準。早ければ日銀が年内に追加利上げするとの観測が広がり、国債を売る動きが続いた。
政局の不透明感から消費税減税など財政拡張への警戒感が台頭。償還までの期間が10年より長い超長期国債の利回りも上昇基調が鮮明になっている。22日は30年物国債の利回りが過去最高の3.210%に上昇した。
市場では「当面、日銀の早期利上げが意識されそうで、不安定な金利動向が続きそうだ」(国内証券)との見方が出ている。