〔NY外為〕円、143円台後半(5日朝) 2025年05月05日 22時18分

 【ニューヨーク時事】週明け5日午前のニューヨーク外国為替市場では、トランプ米政権の関税政策への警戒感が改めて強まったことで、ドルが主要通貨に対して弱含み、円相場は1ドル=143円台後半に上昇している。午前9時現在は143円60~70銭と、前週末午後5時(144円89~99銭)比1円29銭の大幅な円高・ドル安。
 トランプ大統領は4日、すべての海外製作映画に100%の関税を課す方針を表明し、米中の対立がエンターテインメント分野にも拡大する可能性が意識された。関税を巡る米中の交渉にも進展が見られず、相対的に安全とされる円に買いが集まった。
 米ドルは、アジア時間帯には対台湾ドルで約3年ぶりの安値を付けた上、豪ドルなどに対しても売られた。東京、ロンドン市場がともに休場となる中、対新興通貨でのドル売りの流れが、対円相場にも波及した面もある。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1350~1360ドル(前週末午後5時は1.1295~1305ドル)、対円では同163円10~20銭(同163円85~95銭)と、75銭の円高・ユーロ安。

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