国連安保理、制裁復活巡り緊急会合=イランは中ロ案評価 2025年08月30日 06時50分

29日、米ニューヨークの国連本部で記者会見するウッドワード英国連大使(中央)(ロイター時事)
29日、米ニューヨークの国連本部で記者会見するウッドワード英国連大使(中央)(ロイター時事)

 【ニューヨーク時事】国連安保理は29日、英仏独が核合意で停止した対イラン国連制裁の復活手続きに入ったことに関し、緊急の非公開会合を開いた。会合は英仏が要請した。
 手続きは10月中旬に期限を迎えるスナップバックと呼ばれる核合意の規定によるもの。28日の手続き開始から30日以内に制裁停止を継続するための決議が採択されれば制裁は発動されないが、常任理事国の米英仏が拒否権を行使すれば制裁を再開できる。ロシアと中国は既にスナップバック規定を半年延期する決議案を提出している。
 スナップバック規定について、これまで英仏独はイランに対し、米国との交渉再開、国際原子力機関(IAEA)による核施設の査察再開、保有する濃縮ウランに関する懸念の払拭を条件に規定の延長を提案してきた。
 会合に先立ち、仏独と共同で記者会見したウッドワード英国連大使は改めて「今日に至るまでイランは要求に真剣に応じる姿勢を示していない」と強調。イランに「立場を再考し、外交的解決の余地をつくってほしい」と求め、「そうでなければ30日後に制裁は復活する」と警告した。
 会合後、イランのイラバニ国連大使は英独仏の提案について「非現実的な前提条件だ」と主張。「新たな理解と合意に至るための時間が必要」と訴え、ロシアと中国が提出した決議案について「実際的だ」と評価した。 

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