目先は下値模索
中井アソシエイツ代表・中井裕幸氏 2025年04月01日 14時27分

 日経平均株価は目先、下値模索の展開となりそうだ。下値のめどは3万5000円程度とみる。
 トランプ米政権の高関税政策による景気後退懸念が、世界の主要株価指数の重荷となっている。世界経済をけん引してきた米経済が転換点を迎えているのかどうか、確認が必要だ。こうした懸念から株価が下落しているため、米国株の本格反転が相場の出直りにつながるだろう。
 今後は(1)米政府による「相互関税」の概要公表や、米企業の2025年1~3月期決算発表などであく抜け材料の出現(2)米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利下げ(3)来年の米中間選挙に向けた「トランプ減税」や「規制緩和」など、景気の追い風となるような政策―が待たれる。
 ただ、トランプ関税の影響が出てくる4月以降の経済指標を確認するには時間が必要。現在は年後半をにらんだ押し目買いの時期として捉えておきたい。

私の相場観