4万円は連休明け
ニッセイ基礎研究所チーフ株式ストラテジスト井出真吾氏 2025年03月21日 14時27分
日経平均株価はしばらく低迷しそうだ。大型連休を経て、決算発表で新年度の業績予想が出そろうころまで、4万円の回復はお預けではないか。
大型連休前後には「トランプ関税」を巡る動きも一巡し、投資家心理はひとまず落ち着きそうだ。新年度について企業は前期比横ばい、あるいは若干の減益といった慎重な見通しを示しそうだが、アナリスト予想は小幅増益だろう。心理に加え業績などファンダメンタルズも上向けば、日経平均はいったん4万円を回復するとみる。
ただ、参院選に伴う不透明感や夏枯れ相場により、再び4万円を割りそうだ。本格的に4万円を回復するのは中間決算の発表前後ではないか。その後、年末にかけて4万2000円あたりまで上昇すると予想する。
米国が日本の自動車にも25%の関税を課すと厳しい。これが現実になると、3万5000円割れを見ることになるかもしれない。